動線分析・位置情報の測定で使える5つRFIDタグの特性を理解しよう!

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動線見える化ツール の仕組みの要となっているRFIDタグ。実は私たちの生活の身近なところに使われていたりもします。人手不足や業務効率化といった課題解決をはじめ、コロナ禍での新生活様式(非接触)への対応など、RFIDの技術が活躍する場面も増えています。

当社が提供する動線見える化ツールでは、RFIDタグを「場所を示すロケーター」として使用し、位置情報の測定を行っています。これによって、工場の中などGPSが届かない場所での位置情報測定を実現しています。

RFIDによる位置情報測定については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

RFIDタグには、さまざまなタイプがあり、使い方によって可能性が広がる技術の一つだと思います。では早速、どんなRFIDタグがあるのか、いくつかご紹介してみたいと思います。

目次

  1. ポピュラーな「ラベルタイプ」
  2. ラベルタイプからラベルをなくした「インレイ」
  3. データを一緒に送信できる「センサー付きタイプ」
  4. 高価だけど優秀な「金属対応タイプ」
  5. 光で確認「LEDタグ」

1. ポピュラーな「ラベルタイプ」

動線見える化ツールでは、通常このタイプを利用しています。

安価でもあることも大きなメリットで、使い捨てで使用されることもあります。価格は1枚100円前後ですが、まとめて購入することで1枚10〜20円程度になるものもあります。

一方で、ラベルタイプは金属や水に弱く、タグが金属面や水分に密着している状態だと、本来のような読取性能が発揮できない可能性があります。

RFIDタグの読み取り動作については、こちらの記事で紹介しています。よろしければ是非ご覧ください!

2. ラベルタイプからラベルをなくした「インレイ」

インレイは、RFIDのアンテナとICチップのみ(RFIDの機能にあたる部分のみ)のタイプです。ラベルタイプなどに加工する前のインレイの状態で購入し、自社でラベルなどに加工することで、インレイ自体の価格を1枚あたり数円まで抑えられるメリットがあります。

身近なところでは、洋服の値札にも使用されています。

3. データを一緒に送信できる「センサー付きタイプ」

RFIDタグと各種センサーが組み合わせられたものです。RFIDリーダーにデータを送信する際に、タグデータと同時にセンサーデータを送信します。

バッテリーフリーで使用できるタイプもあり、温度センサーや湿度センサー、圧力センサーなど、さまざまなセンサータグがあります。

4. 高価だけど優秀な「金属対応タイプ」

通常RFIDタグは、金属に貼ると読み取り性能が極端に悪くなりますが、金属対応タグは金属の影響を受けにくいものと、逆に金属面に貼り付けることで読取り距離が長くなるものがあります。

ラベルタグと比較して堅牢に作られており、耐水・耐熱・耐薬品といった性質を兼ね備えているものも多くあります。

当社の動線見える化ツールにおいても、工場の環境などによって、通常のラベルタイプではなく金属対応タイプをご提案させていただく場合もあります。

ラベルタグと比較して高価であり、基本的には使い捨てではなく継続的に利用していくものになります。

5. 光で確認「LEDタグ」

RFIDリーダーで読み取りを実施したタイミングで、特定のタグについているLEDを光らせ、視覚的に確認することができます。探しにくいものに貼り付けて探索に利用するなどの用途が考えられます。

本記事では、これまでに私たちが調査したことがあるRFIDタグをご紹介しました。

元々SIerである私たちは、お客さまのお話を伺いながら伴走型でソリューション提供を行っていたり、動線見える化ツールのカスタマイズに対応したりしています。これによって、生産現場や物流の効率化に、お客さまと共に取り組んでいます。

ご紹介した各種RFIDタグも、目的を達成するための有効な手段として、適宜ご提案可能です。「こんなことしてみたいけど、できるかな?」などありましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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